人生をどのようなペースで生きていけばいいのでしょうか。
頑張りすぎては潰れてしまいます。
かといって怠けすぎても死ぬとき後悔しそうです。
自分に最適なペースを見つけ、維持していくことについて書きました。
読んでくださった方の「人生のペース」を見つけるヒントになれば幸いです。
死を意識することと、頑張りすぎないこと
最近、養老孟司の『自分は死なないと思っているヒトへ』を読んでいます。
この本はタイトルに惹かれて買いました。
なんというタイトルでしょう。
自分は死なないと思う人はいないと思いますが、「自分はいつか死ぬ」ということを心の底から信じるのは難しいことです。
私もYoutubeを見続けて、「時間を無駄にしたな」と後悔することがあります。
人生の制限時間について直視しないようにしていたのかもしれません。
死を意識することで、もっと生活を充実させ頑張りたいと思ってしまいます。
しかしペース配分の問題もあります。
「いつ死ぬかわからない」と思って、必死に生きようとしてもエネルギーには限りがあります。
全力で頑張ることは、マラソンのラストスパートと似ています。
あと1kmもないならペースを早めることは理にかなっています。
ですが、折り返し地点にも着かないうちにラストスパートをかけると疲れて失速してしまいます。
人生は終わりの見えないマラソンのよう
人生は終わりの見えないマラソンのようです。
終わりが分からないからと怠惰に過ごすと、ある日突然終わりがやってくるかもしれません。
平均寿命まで生きる保証はないのです。
だけど反対に、いつ死んでもいいように「毎日を人生最後の日として生きる」のはペースが早すぎます。
自分が維持できるペースで淡々と走り続けることがいいと思います。
息切れしてしまわないように6,7割くらいの力で走る。
そのような、ある程度余裕のあるペースで人生も頑張りたいです。
また、走るペースが人によって違うように、人それぞれの人生のペースがあります。
人と比べず自分にとって最適なペースを守ることはマラソンでも、人生でも重要です。
周囲と比較しない
周囲との比較は何もいいことはないです。
マラソンでも周囲と比較して「自分は頑張っていない」とか考える必要はないです。
そのレースの出場者は同じレベルの人なのでしょうか?
もしかしたら一般人がオリンピックに紛れ込んでしまっているのかもしれません。
周囲のレベルは環境により大きく変わります。
そのような不安定なものを目安に自分を評価するのは、無駄に自分を苦しめるだけです。
マラソンではペース配分の参考になるのは、時計や自分の疲れ具合。
過去の自分と比較してペースを上げすぎていないか。
自分の体はまだ頑張れると言っているのか。
そうしたことに気を配りたいです。
一年前の自分と比べて成長できているなら、それは十分がんばっています。
余裕ある自分のペースで頑張る
また、余力を残しておくことも必要。
人生の道のりは平坦な道ではないと思います。
道の勾配が急に変わり、坂道をゼイゼイ言いながら上る辛い時期もあります。
そのような時期に備え余力を残して置くのです。
常に10割で生きていたら、そうした力は残っていません。
坂道に差し掛かったとき、立ち止まってしまうでしょう。
「人生のペース」を測るのに体の状態、メンタルの状態は参考になります。
疲れていないか、やる気はあるか、そうした自分の状態に気を配りたいです。
自分のメンタル疾患に感謝することがあるとすれば、「ペース配分が間違っていた」と教えてくれたこと。
もし適応障害にならずに頑張り続けていたら、人生のマラソンの途中で棄権してしまっていたかもしれません。
適応障害になり無理をしていることに気がつけたから、ペースを落とし自分にあった生き方を見つけることができました。
さいごに
ペースを守って淡々と生活していきたいです。
自分はのんびりしている方ですが、それでも無理しないように体に気を配っていきます。
あなたは今、どんなペースで走っていますか?