読書について

読書で世界を広げよう。本を楽しむ方法とメリットについて。

本を読む人

私は以前、適応障害で休職したことがあります。

うつや適応障害は辛い病気ですが、得られたものもあると思っています。

その中でも「読書を楽しめるようになったこと」は人生をよい方向へ変えてくれました。

今回は読書を趣味にすることのメリットと、その方法についてです。

人生を豊かにする趣味として読書は最適です。

読書を趣味にするメリット

趣味はメリットや有用性があるから楽しいというものではありません。

ですが、せっかく時間を割いて趣味をするならタメになるものがいいですよね。

何に充実感を感じるかは個人差がありますが、読書は広く多くの人にメリットがあります。

本は人生を豊かにする力を持っています。

ここでは読書を趣味にすることのメリットについて紹介します。

自分の世界が広がる

「文は人なり」

フランスの博物学者ビュフォンの言葉です。

文章には著者の考えや価値観、人生までもが濃縮されています。

自分にはない「世界の捉え方」を学ぶことで、世界は広がります。

人は名前を付けることで認識できるものを増やします。

花には花弁、おしべ、めしべ、などと各部位に名前があります。

このことを知っているから細かな部位も観察できるのです。

それぞれに名前が付いていることを知らなければ、花としてしか認識できません。

知識を得ることにより、世界を細かに見ることができるようになるのです。

物の名前だけではありません。

知識を得ることで、自分自身についても細かく繊細に感じ取ることができるようになります。

心理学の本を読めば、自分の心理状況についての言葉が増えます。

哲学の本を読めば、人生に対する向き合い方についての言葉が増えます。

本を読むことで世界を繊細に捉えることができるようになるのです。

表現力が身につく

本を読むと自分でも書いてみたくなります。

自分の中に言葉が蓄積されていき、それを表現したくなるからです。

私自信も読書をするようになってから書くことが楽しくなりました。

文章は下手ですが、このブログも楽しんで続けられています。

読書という趣味は、「書く」という趣味も連れてきてくれます。

インプットが読書なら、アウトプットが書くことです。

インプットが充実すれば、アウトプットも豊かになります。

自分で何かを表現したい人に、読書は特におすすめです。

ストレス軽減効果

静かに読書する習慣はストレスを軽減してくれます。

アメリカのラッシュ大学の研究では、たった6分の読書によりストレスが68%軽減することが分かっています。

音楽鑑賞やゲームなどより効果が高かったそうです。

たしかに私自身、読書をしている時間がもっともリラックスできる感覚があります。

また睡眠の質を向上させる効果もあります。

寝る前にリラックスできる時間を持つことがいい睡眠をもたらすのかもしれません。

紙の本であれば、睡眠の質を悪化させるブルーライトの心配もありません。

寝る前のリラックスタイムにはもってこいですね。

読書はカンタンに楽しめる

読書の魅力は有用性だけではありません。

ハードルが低く誰でも簡単に楽しむことができるのも魅力です。

手軽に楽しめる読書は、多くの人におすすめできる趣味だと思っています。

お金をかけずに楽しめる

読書は基本的にお金がそんなにかかりません。

図書館に行けば無料ですし、中古の本も広く流通してます。

有名な作品を安い値段で楽しめるのは読書の魅力です。

一人で楽しめる

趣味には人数がそろわないとできないものもあります。

バレー、サッカー、将棋。

こうした趣味も楽しいですが、気軽にはできません。

当たり前ですが、読書は一人で楽しむことができます。

そのためメンバーを集める労力も必要ありません。

気が向いたときに自由にできることも読書のいい点です。

どこでも楽しめる

読書はいろんな所で楽しめます。

公園やカフェ、もちろん図書館でも楽しめます。

場所が決まっていないことも気軽にできる理由の一つです。

本を好きになる方法

そんな趣味として魅力的な読書ですが、十分に楽しめない方もいるかもしれません。

私も30代に入るまで、読書に苦手意識を持っていました。

ですが楽しむコツを知ってからは、読書が楽しくて仕方ありません。

私の経験から、本の楽しみ方について紹介します。

本屋に通う

本に親しむには、本との接触回数を増やすことが有効です。

本屋や図書館に通い、本を手に取る機会を増やしましょう。

様々な本を眺めることで、「これは面白そう!」と思える本が見つかります。

特におすすめなのは「ブックカフェ」です。

書店に併設されているカフェでは、書店の本を持ち込んで読むことができる場合があります。

私が本好きになったきっかけはブックカフェでした。

図書館には面白そうな本がなく、書店での立ち読みは気が引ける。

そういった方におすすめです。

本屋通いは興味の引き出しを増やすこともできます。

書店を隅々まで歩いて本を眺めていると、自分でも意外な分野の本が気になったりします。

これはネットの本屋にはないメリットです。

自分の興味の幅を広げ、面白そうな本を見つけるのには本屋に通うのがおすすめです。

自分の直感で選ぶ

本を選ぶときには人の紹介は当てにならないことが多いです。

直観に従って選んだ本ほど自分に刺さります。

有名な本だからといって、自分も楽しめるとは限らないのです。

私も以前、有名な方のおすすめ本を読もうと思った時期がありました。

自分で本を選ぶ自信がなかったのです。

ですが、そうして選んだ本はどれもピンと来ませんでした。

本を選ぶ際には自分の心に聞いてほしいです。

周りの評価を気にしていないか?

心から読みたいと感じているか?

直観を信じるのがいい本への近道です。

紙の本で買う

電子書籍も便利ではあります。

場所を取らず、検索もでき、持ち運びも楽です。

ですが、読書をより楽しめるのは紙の本です。

紙の本であれば、紙の質感を楽しんだり、装丁を眺めることもできます。

自分の読んだ形跡が残るのもいいです。

何度も読むたびに古くなっていく本に愛着を持てます。

紙の本は場所を取りますが、それもいい点になることがあります。

本棚に並んでいても存在感があり、目に入るたびに読みたい気持ちを呼び起こしてくれます。

電子書籍であれば存在感は少なく、読みたいと思うタイミングが少ないです。

好きなように読む

本はどんなふうに読んでも大丈夫です。

終わりから読んでもいいし、気になる所だけ読んでもいい。

なんなら表紙だけを眺めるのもいいです。

勉強ではないので内容を頑張って理解する必要はありません。

そもそも読書に終わりはないと思います。

一行目から終わりまで目を通しても、すべてを理解したことにはなりません。

二回、三回と読むことで自分の中に変化が訪れることもあります。

だから全てのページをしっかり読もうとする必要はないのです。

肩の力を抜いて読む方が楽しめます。

また、読み違えてもいいのです。

本には人の数だけ解釈が生まれると思います。

人それぞれ価値観や考えが違うので、同じ本を読んでもそこから得られるものも違います。

同じ人であっても、読むタイミングが違えばまったく違う印象になります。

国語のテストではないので自由に読んでいいのです。

このことに気が付いてから私は読書を楽しめるようになりました。

おわりに

読書は間違いなく人生の幅を広げてくれます。

私がうつから立ち直ることができたのも読書のおかげです。

これからも読書を楽しんでいこうと思います。

皆様の読書の楽しみ方など教えていただけると嬉しいです。